油絵の筆はどうやって使い分ける?おすすめの毛や太さ、形状は?何本使う?

油絵

みなさんこんにちは、うほです。

油絵は厚みや色の重なりなどの独特の表現が魅力的ですが、
なじみがないとなかなか扱いずらかったりしますよね。

そこで今回は、油絵の具を描く際にどういった筆を
使ったらいいのかということを紹介していきたいと思います。

ぜひ参考にしていただければと思います。

この記事はこんな人におすすめ
・油絵初心者の方
・油絵の筆の使い分け方を知りたい方
筆者について
・うほといいます
・美大で洋画専攻
・パンに目がない

結論から言うと、描き始めの際は、豚毛などの硬い筆を使い、
だんだんとナイロンやリセーブルなどの
柔らかい筆に持ち替えて使用していくのがおすすめです。

⚫︎油絵の筆の種類

油絵の筆は、売り場に行ってみると分かると思いますが、
非常にたくさんの種類があります。

使っている毛によっても種類が異なりますし、
筆の形状によっても多くの種類があります。

以下では詳しく見て行きたいと思います。

・毛の種類の違い

油絵の筆は、さまざまな毛の種類があります。

例えば、よく使用するもので言うと、豚毛やナイロンなど。

油絵の具は粘りが強いため、
弾力性や耐久性に優れた豚毛が一般的によく使われています。

初心者向けの油絵セットにも、豚毛の筆がたくさん入っているかと思います。

しかし後にも説明しますが、
描き進めていくごとに筆の毛の種類を替えていく方が、
より描きやすく進めていけるのではないかと思います。

それはなぜかと言うと、豚毛は確かに耐久性がありますが、
毛が硬いため筆跡が残ってしまい繊細な表現には向かないためです。

そのため、繊細な表現(筆跡を残したくない場合)には、
より柔らかな筆を使用するのが良いと思います。

筆の種類の使い分け方に関しては、
下記「おすすめの筆の種類の使い分け方」をご覧ください。

小まとめ
・豚毛は耐久性があるが、細かな表現には向かない
・描き進めていくにつれて筆の毛の種類は替えていった方が良い

・筆の形状の違い

筆の形状も様々にあります。

ファンなどといった、穂先がすごく開いたものや、
ブライトといって丈が短いものなど。

しかし、いろいろな形状がある中でも
よく使用するものは限られてくるかなと思います。

よく使用するものとしては、フィルバートやフラット、
ラウンドなどの形状があげられます。

これらは汎用性が高く、どの部分を描いていく際にも
使用していくことができるため、初心者にもおすすめです。

フィルバートやフラットは平筆なので
面を塗りたい場合は広く毛先を使い、
細かいところを描きたい際は、
毛先の角を使用して使い分けることができます。

ラウンドは毛先が丸いので毛先で描けば細かな表現ができ、
筆の根元まで押し当てて使えば、広い面で色を塗ることができます。

ちなみにこの中でも私のおすすめの形状は、フィルバートです。

フィルバート

毛先がラウンド状の平筆であるため、
フラットとラウンドの両方の要素を持ち合わせており、
毛先を使い分けることにより塗っていく際にも
描き込んでいく際にも使用することができます。

小まとめ
・おすすめの筆の形状はフィルバート
・汎用性が高く、毛先を調節することによって
様々な表現ができるものがおすすめ

・おすすめの筆の太さ

油絵の筆の太さは、0〜24号まであります。

使用するキャンバスによって使用する筆の太さは変化していくと思いますが、
一般的にF25号くらいまでなら、2〜18号までを揃えておけば
事足りるかなと思います。

もう少し小さいサイズ(〜F15号くらいまで)であれば、
〜12号までの筆を持っていれば
十分に描き進めていくことができると思います。

しかし、好みなどもあるかと思いますので、
自分に合った筆の太さを使用するのが良いと思います。

私の場合は、細めの筆を多用しているので、どのキャンバスにおいても
0〜2号の太さの筆を頻繁に使っています。

また、より細かな部分を書き込む際には、
面相筆といって書道などにも使われる筆を使用するのがおすすめです。

これは非常に細い筆であるため、
細かな表現をする際にはぴったりの筆となります。

面相筆(東京ナムラ大成堂  ニューナイロン製品面相筆 小)

小まとめ
・筆の太さはキャンバスの大きさにより替えるとよい
・一般的に、〜18号までの筆を揃えておけば問題はない

⚫︎おすすめの筆の使い分け方

筆の種類のパートで、筆は描き進めるごとに
替えていくのが良いと言いました。

それでは、具体的にどのように筆を使い分けていけばいいのでしょうか?

・描き始め

まず描き始めは、豚毛など硬い筆からはじめるのがベストです。

大まかに形をとっていくため、あまり細かな表現をする必要がありません。

ですので、硬い筆でガシガシと描くことのできる
豚毛で描き進めるのが良いかと思います。

筆の太さは、太めのものを使い、
大まかに形をとっていくことをお勧めします。

・中盤

中盤は、作風にも寄りますが、
一般的に描き始めの豚毛よりも
柔らかめの筆を使っていくことをおすすめします。

例えば、コリンスキーやナイロン、リセーブルなど。

柔らかめの筆を使うことにより、
キャンバスにタッチをあまり残さずに表現することができます。

ちなみに、わたしの場合はナイロンの筆を使用して描いています。

ナイロンの筆 Queen’like SERIES SSO

毛が柔らかいため、あまり長持ちはしませんが、
色を柔らかくキャンバスに乗せていくことができ、
安価であるためおすすめです。

ちなみに言うと、水彩画用のナイロン絵筆も
同じように油絵を描く際に使用することができます。

・仕上げ

仕上げの段階において細かな表現が必要な部分は、
面相筆などの細い筆を使用すると良いと思います。

面相筆を使用する際には、
溶き油を毛の根本の方まで染み込ませて使用すると描きやすいです。

(ただし、染み込ませすぎるとにじむので、適量がベストです)

それ以外の部分においては、
引き続きナイロンなどの柔らかめの筆を使用して
描いていくことをおすすめします。

小まとめ
・描き始め、中盤、仕上げの段階において筆を使い分けるのが良い
・だんだんと柔らかい筆にするのがおすすめ

⚫︎筆は何本使えばいい?

キャンバスに実際に絵を描き進めていくときに、
一回に何本の絵筆を使用して描き進めるのがいいのでしょうか?

正直なところ、本数に決まりはありませんが、

色味が違う色を使用するときなどは同じ絵筆を使っていては
色が濁ってしまいますので、
色ごとに筆を分けて使用することをお勧めします。

個人的には、一回に使う筆は多ければ多いほどいいかなと思います。
(洗うのが少し大変ですが、、笑)

いろいろな筆を使い、部分部分にあった表現をしていただければと思います。

小まとめ
・使う筆は多ければ多いほどよい
・色ごとに筆を使い分けるのが良い

⚫︎まとめ

以上、油絵の絵筆に関してみてきました。

油絵にはさまざまな筆の種類がありますが、描き進めていくにつれて
筆の種類や太さ、柔らかさを替えてみることによって色々な表現ができます。

今回の記事を参考に、ぜひいろいろな種類の筆を使って
自分に合ったスタイルを見つけてみらえたらと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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