みなさんこんにちは、うほです。
油絵は、重厚感があり、とっても魅力的ですよね。
油絵を描いてみたいと思う方や、すでに油絵を描いている方も
中にはいらっしゃるのではないのでしょうか?
しかし、油絵は魅力的なものの、
実際に描いてみると絵の具がぜんぜん乾かなくて困るものです。
水彩画のようにはいかないんですよね。
そこで今回は、油絵の具を早く乾かす方法を紹介します。
興味のある方はぜひ参考にしてください!
・油絵をこれからはじめようと思っている方
・油絵をはじめてみたものの、油絵の具がなかなか乾かず困っている方
・美大で洋画専攻
・都内で油絵の展示を不定期に開催
・パンに目がない
結論から言うと、油絵の具の乾きが遅い場合の対処法はいくつもあります。
例えば、市販の速乾剤を使ったり、シッカチーフを使ったりして、
油絵の具の乾きを早めることができるんです。
以下で詳しくみていきましょう!
⚫︎油絵の具の乾きが遅いのはなんで?
油絵の具は、空気中の酸素と結びつき酸化することで固まる仕組みとなっています。
化学反応で固まるのですね。
なので、早く乾かしたいからといってドライヤーで乾かしてみても効果はありません。
それでは、酸化で固まるのであれば、酸化が起こるまで待つしかないのでしょうか?
⚫︎絵の具が乾くまで待つしかない?
絵の具が乾くまで気長に待つしかないかと言うと、そうでもなんです。
現代においては、絵の具に混ぜて使う便利なグッズや、
乾きやすい種類の絵の具などがたくさんあるんです。
便利な世の中ですね!
以下では詳しく見ていきたいと思います。
⚫︎絵の具を早く乾かす方法
①メディウムを使う
まずは、メディウムを使う方法です。
メディウムは、絵の具に適量を混ぜて使います。
入れすぎると固まりが悪くなる事もあるので、適度な量を入れてください。
個人的におすすめのメディウムはこちら。
こちらは名前の通り速乾性のあるメディウムになります。
乾いたテクスチャの方が描きやすい方には、こちらはすぐに乾くのでおすすめです。
半透明のクリーム状で、絵の具に適量を混ぜて使います。
こちらは液状のものです。これは乾きやすく使いやすくておすすめ。
開け方にコツが少しいるところが難点ですが、初心者の方にも使いやすいと思います。
こちらは絵の具ではなく、溶き油に混ぜて使います。
②シッカチーフを使う
シッカチーフは液状のもので、溶き油に適量を混ぜて使います。
あまり入れすぎると乾きにくくなるので、少量に留めて使用するのがおすすめです。
③乾きやすい絵の具を使う
油絵の具には、さまざまな種類があります。
一般的に、〜ヒュー(ex:バーミリオンヒューなど)という名称の絵の具は、
実際の色味を人工的にまねて作ったものなので、
乾きがヒューなしの絵の具よりも遅くなる傾向にあります。
絵の具の裏側を見ると乾くまでにかかる時間の記載があるかと思います。
なので、その部分を確認してより短い期間で
乾燥する絵の具を選んで使用するのもありかなと思います。
④夏に描く
乾燥の早さは季節によっても異なります。
油絵の具の乾きが早い時期は、日本でいうと夏で、
冬の2倍ほどのスピードで乾くことも。
ですので、油絵の乾燥を早めて描きたい場合は、
夏に制作するのがおすすめです。
⚫︎絵の具を乾かさずに描き進める方法
上記では、絵の具を早く乾かす方法を見ていきました。
しかし、実は絵の具を早く乾かさずとも、
描き進める方法はたくさんあるんですよね。
以下では、その方法を見ていきたいと思います。
①絵の具を厚く重ねる
油絵の具を乾かさずとも、油絵の具は厚く塗って上から重ねることができます。
そのため、絵の具を厚めにとって重ねて描くことにより、
完全に乾いていなくとも新たな加筆ができるんです。
ただ、細かな描写などには適していないため、
細かな描写が必要な際は別の方法をとることをおすすめします。
②キャンバスに乗せた絵の具を拭き取る
描いていてどうしても絵の具が乗らず、
うまく描き進められないなという場合もあるかと思います。
そのような時には、一度ティッシュや布などで描いた部分を拭き取り、
もう一度新たに描き進めていくことをおすすめします。
せっかく描いた部分を白紙に戻してしまうのは少しもったいない気もしますが、
描き進めていく上ではそういった工程を踏むことも大切になっていきます。
③クリスタルメディウムを使う
クリスタルメディウムというメディウムを使用するという手もあります。
このクリスタルメディウムは、絵の具の上に絵の具を乗せやすくするメディウムになります。
他のメディウムと同様に、半透明のクリーム状のテクスチャで、
絵の具に適量を混ぜて使用します。
クリスタルメディウムを使用すると、
マットな質感になりかつ厚く塗るのが容易になるため、
そういった表現が好きな方にはおすすめです。
④乾かない状態で描く
油絵の具が乾かない状態で描き進めるというのも、描き方のひとつです。
油絵の具が完全に乾かないまま描くと絵の具の色同士が混ざりやすくなりますが、
キャンバス上で絵の具を混ぜながら描くという描き方もあります。
ただ、絵の具が混ざりすぎて色が濁らないように注意が必要です。
⚫︎まとめ
以上、油絵の具を早く乾かす方法を紹介しました。
油絵の具を早く乾かすには、
①メディウムを使う
②シッカチーフを使う
③乾きやすい絵の具を使う
④夏に描く
という大きく4つの方法があることが分かりました。
その他にも、最後に紹介した絵の具が乾かずとも
油絵を描き進めていく方法もありますので、
ぜひ自分に合った方法を見つけて描いてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました!